はじめに:思いがけない倉庫掃除
みなさん、こんにちは。今日はちょっと変わった話をしようと思います。つい昨日、私のお寺である蓮城院で、思いがけず大掃除をすることになったんです。
きっかけは何だったと思います?実は先々日、お寺でアートギャラリーを開催したんです。そこでいろんなものを動かしたりしているうちに、「そういえば、うちのお寺の倉庫もずいぶん散らかっているな」って思い出しちゃったんですよね。
それで、「よし、これを機に整理整頓だ!」って意気込んで、倉庫の掃除を始めることにしたんです。実はこの倉庫、20年どころか、もしかしたら30年近く手をつけていなかったかもしれません。想像つきますか?きっと、みなさんのおうちにも、「あ、ここ何年も開けてないな」って場所があるんじゃないでしょうか。
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タイムカプセルのような木箱
さて、そんな倉庫を掃除していると、驚くべきものが出てきたんです。なんと、先代の住職、つまり私のおじいちゃんが修行時代に使っていた品々が入った箱が見つかったんです!
その箱ったら、黒い木でできていて、ちょっと変わった金具がついていたんです。その金具がまた面白くて、紐か棒かなにかをくくりつけられるような、そんな特殊な取っ手みたいなものだったんです。
「わあ、なんて不思議な箱だろう」って思いながら開けてみると、そこにはおじいちゃんの若かりし頃の思い出がぎっしり詰まっていたんです。まるでタイムカプセルを開けたみたいな、そんなワクワクする気持ちでいっぱいになりました。
83年の時を超えて
その箱の中身をじっくり調べてみると、もっとびっくりすることがわかったんです。おじいちゃんが修行していたのは昭和16年の秋だったんですよ。ちょっと計算してみましょう。昭和16年というと1941年。今が2024年ですから…えーと、83年前のものってことになりますよね!
想像してみてください。83年前といえば、第二次世界大戦が始まったころです。テレビもまだ普及していない時代。そんな遠い昔のものが、ここにあったなんて。正直、背筋がゾクッとするような感動を覚えました。
もちろん、83年間ずっとこの箱の中で眠っていたわけじゃないかもしれません。でも、とにかく相当長い間、大切に保管されていたことは間違いありません。
これらの品々は、これからゆっくりと調べていこうと思います。そして最終的には、きちんと供養をしたいと考えています。お寺では「お炊き上げ」といって、古くなったお守りやお札を丁寧に燃やして供養する儀式があるんです。おじいちゃんの大切にしていた品々も、いつかそうやって天に還そうと思います。
坐禅用品との感動の再会
そして、もっともっとびっくりしたのは、その箱の中から坐禅用品が出てきたことなんです。
えっ、坐禅用品って何?って思う人もいるかもしれませんね。坐禅というのは、脚を組んで深い呼吸をしながら心を落ち着ける作法のことです。その時に使う特別な座布団のことを「坐蒲(ざふ)」というんです。
その坐蒲が、箱の中から出てきたんです!もちろん、古いものですからボロボロで、あちこちに穴が開いていました。でも、それを見た瞬間、「ああ、おじいちゃんが座っていた場所だ」って思うと、なんだかジーンとしちゃいました。
おじいちゃんの隠れた一面
そして、もう一つ驚いたのが、坐禅会の看板が出てきたことです。これには本当に驚きました。だって、私が子供の頃、うちのお寺で坐禅をやっている様子なんて一度も見たことがなかったんです。
それなのに、おじいちゃんが坐禅会の看板を大事に保管していたなんて!これには本当に驚きましたし、同時におじいちゃんの新しい一面を発見したような気がして、うれしくなりました。
その看板を見ると、比較的新しそうに見えました。おそらく40年から50年くらい前のものじゃないかな。ほとんど使った形跡がなくて、新品で買ってそのまましまっておいたような感じでした。
でも、さっき話した坐蒲の方は違いました。あちこちに穴が開いていて、かなり使い込まれた様子。きっと、おじいちゃんは若い頃、熱心に坐禅を組んでいたんだろうなって想像すると、胸が熱くなりました。
世代を超えたご縁
この発見は、私にとってすごく大きな意味があったんです。実は、私の父は坐禅なんて全然やらない人で、お寺の住職なのに「坐禅はちょっと…」みたいな感じだったんです。
それなのに、私は今、このお寺で定期的に坐禅会を開いているんです。おじいちゃんの代でやっていた坐禅会が、一度途切れて、また孫の代で復活した…そう考えると、なんだかすごく不思議な縁を感じます。
まるで、おじいちゃんの思いが、何十年もの時を超えて、今の私につながっているような。そんな不思議で温かい気持ちになりました。
家族の歴史を紐解く大掃除
みなさんも、こんな経験ありませんか?何気なく家の掃除をしていたら、思いがけないものが出てきて、「えっ、こんなのあったの!?」ってびっくりすること。
たとえば、おじいちゃんやおばあちゃんの若い頃の写真を見つけたり、両親の学生時代のノートが出てきたり。そういうものを見つけると、「ああ、おじいちゃんもおばあちゃんも若かったんだな」「お父さんもお母さんも、こんな青春時代を過ごしていたんだ」って、新しい発見があると思うんです。
そういう発見って、なんだかすごくワクワクしません?まるで、タイムマシンに乗って過去に行ったような、そんな不思議な気持ちになりますよね。
特に古いおうちに住んでいる方は、たまには大掃除をしてみるのもいいかもしれません。きっと、思いもよらない宝物が見つかるかもしれませんよ。それに、そういう発見を通じて、家族の歴史や、先祖の思いに触れることができるかもしれません。
おわりに:みなさんへのお願い
今日は、こんなちょっとした出来事のお話をさせていただきました。みなさんはどう思われましたか?似たような経験をお持ちの方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
もし良かったら、みなさんの「掃除で見つけた思い出の品」のエピソードを、ぜひコメント欄で教えてください。きっと、そこからまた新しい発見や気づきがあるかもしれません。
それから、もしお悩みや人生相談などがありましたら、Stand.fmのレター機能を使って、直接私のところまでメッセージを送ってくださいね。できる限り丁寧にお答えしたいと思います。
それでは、また次回お会いしましょう。みなさん、良い一日を!
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